薬剤師からの疑義照会に対する医師の横柄な姿勢に対する疑義

医師に疑義紹介をする薬剤師
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外来などをしていると、たまに薬局の薬剤師の方から疑義照会を受けることがあります。

多くの医師は素直に対応していると思いますが、稀に、薬剤師の方に対して信じられないくらい横柄な対応を取っている医師がいます。

今回は、そんな医師の姿勢に対して疑義照会したい、そんなお話です。

目次

隣で外来をしていた横柄な医師

外来をする医師

これは、ある時病院で専門外来をしていた時のことです。

隣で外来をしていたドクターに、薬局から疑義照会があり、看護師から電話を受け取ったようでした。

特にその電話の内容を聞くつもりもなかったのですが、そのドクターの声が大きかったので、自然に耳に入ってきました。

聞こえてきたのは、何とも横柄で高圧的な言葉でした。

え、何?
あーはいはい。
いやだからそれでいいんだよ!

・・・(中略)・・・

こんなことで電話してこないで。はい、はい。(プツッ)

隣の外来ブースにいた私は、

「薬剤師さんにこんな不遜な態度を取る医師がいるのか!?」

と耳を疑いました。

疑義照会は最後の砦

疑義照会をする薬剤師

このような横柄な態度を取る医師は稀ではあると思いますが、このような態度は最悪です。

そもそも、疑義照会は処方にミスがないか、ちょっとでも疑わしいところがあれば、薬剤に関するプロである薬剤師の方が確認していただける重要な機会です。

薬剤師法にも規定されている、処方のエラーを防ぐための、極めて重要なシステムです。

いわば、最後の砦とも言えます。

その照会によって、処方内容を修正することになれば、医師としてはシンプルに助けていただけているわけですし、

照会の結果、処方した内容を変更することがなかったとしても、間違っている可能性があるところを確認していただけたわけですから、

いずれにしても感謝すべきです。

それに対して横柄な態度を取るなんて、勘違いも甚だしいと思います。

外来が忙しかったりすると、処方日数を前回から変更すべきなのを忘れてしまったりすることはありますよね。

また、処方が間違ってはいなかったとしても、一般的な処方からやや外れた処方をすることはあると思います。

「ちょっと一般的な飲み方と違うから、一応確認しとこう」

といように、ちょっとでも疑わしい処方内容であれば、確認してもらった方が安全です。

処方が間違ったままスルーされてしまって、万が一患者さんが誤った用量等で内服してしまうのが最悪ですし、医師も責任を問われることになります。

こういう医師に限って、もし処方ミスがスルーされたら「なんで確認しなかったんだ!」とか逆ギレしてきそうです。

薬剤師の方も一度こういうことがあると、「あの先生は怖いから、ちょっと確認しづらいな」、ということになりえ、それが処方ミスにつながる、という負のループに陥ることも考えられます。

確認してもらいづらい状況を作ったのは自分なのに、それで逆ギレなどしたら目も当てられないことになります。

疑わしい処方を一切しないに越したことはありませんが、人間ですから、全くミスをしないというのは難しいこともあると思います。

また、意図的であっても、イレギュラーな処方をする機会もありえます。

そんな時でも気軽に疑義照会してもらえるように、日頃から対応に気を付けていきたいものです。

薬剤師の方に横柄な態度を取る医師の心理

疑義照会を受ける医師

では、なぜその医師は疑義照会の際にあれほど横柄な態度を取ったのか。

可能性はいくつかありますが、

・プライドが高い

・忙しいところに電話が来てイラついた

・薬剤師を下に見ている

・元来のパーソナリティ

この辺がありそうです。

以下、各項目についてコメントしていきます。

プライドが高い

プライドが高い人、医師に多いですよね。

受験などでも挫折したことがなく、ちゃんと負けることのない人生を歩んできたりすと、一定の確率で鼻が伸びたままになってしまうのだと思います。

自分の仕事に誇りを持って取り組む、という意味合いでのプライドはいいと思うのですが、プライドが高いが故に間違いをしても認めることのできない、というのはいただけません。

「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」

という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。

忙しいところに電話が来てイラついた

忙しい外来をしている時に、電話が来てイラつくという心理はわからないではありませんが、

上述の通り、疑義照会は患者さんと自分を救ってくれるかもしれない最後の砦なのです。

冷静に考えて、むしろ感謝すべきです。

薬剤師を下に見ている

これもあるかもしれません。

というか、ナメているからこそ、あのような横柄な態度が取れたのだと思います。

医師は診療において、方針を決めたり、中心的な役割を担うことが多いですが、だからといって、一番偉いというわけでもありません。

各職種はそれぞれプロフェショナルなのですから、お互いを尊重しつつ診療を進めていきたいものです。

元来のパーソナリティ

これについては、致し方ない部分もなくはないですが、

仕事上のコミュニケーションなのですから、矯正は可能です。

謙虚に生きていきたいものです。

おわりに

疑義紹介をする薬局の薬剤師

今回は、私が出会った、疑義照会の際に横柄な態度をとった医師と、それについて思うことを述べてきました。

歳を重ねるにつれて、誰も注意してくれなくなってきます。人の振り見て我が振り直せ、じゃないですが、日々気を付けていきたいものです。

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