2021年2月の先日、macで初めてe-Taxをしました。
その際、事前準備のセットアップのところがスムーズにできず、躓いてしまいました。
パソコンにそれほど詳しくない私は、試行錯誤の末、3時間くらいかかってやっと事前準備セットアップができたのですが、正直、かなり大変でした。
ですので、今後同じようなトラブルに見舞われた人のお役に立てばと思い、その一部始終を記録しておきます。
Macの環境など
私のmacは2019年に購入したiMacで、
macOS:Mojave バージョン10.14.6
Safari: 14.0.2
でした。
私はPCにそれほど詳しくなく、普通に使うのは使えますが、専門的なトラブルシューティングなどは得意ではない、そんな感じです。
e-Taxの準備
2019年分までは確定申告はネット上で入力して、書類を印刷して郵送、という形をとっていましたが、結構手間がかかります。
源泉徴収やらふるさと納税の寄付金受領書などすべての添付書類をペタペタはらないといけないのが特に面倒くさい。
2020年にマイナンバーカードを取得したこともあり、2021年(2020年分)の確定申告からはMacでe-Taxをすることにしました。
というのも、e-Taxであれば印刷や添付書類をペタペタ貼る作業をしなくていいので、断然楽そう、という理由からでした。還付も3週間くらいで早いみたいです。
マイナンバーを読み取る用のカードリーダライタは「ACR39-NTTCom」を買っておきました。
購入する際は「公的個人認証サービスポータルサイト→マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタ一覧」で自分のPCとOSに対応しているか確認しました。
そして、ドライバインストーラもインストールしておきました。
事前準備セットアップが「マウントできるファイルシステムがありません」と表示されてできない
前置きが長くなりました。
まず、e-Taxのページ(確定申告書等作成コーナー)で事前準備セットアップを完了させなければなりません。
事前準備セットアップに必要なファイルをダウンロードすると、「jizenmac.dmg」というファイルがダウンロードされました。
そして、これをダブルクリックしてインストールしようとしたのですが、
「マウントできるファイルシステムがありません」
と表示されて開いたりインストールできません。
ブラウザ(Safari)をちゃんと閉じてから、という注意書きもあったので愚直にその通りやっても状況は変わらず。
ダウンロードしたファイルを一回消して、もう一回ダウンロードし直してみて、Safariを閉じてみてもダメ。
そもそも.dmgって何だ、というレベルです。
ネットで調べて試行錯誤
困ったので、ネットで色々解決策を調べてみます。
ですが、同じようにmacでe-Taxをしようとして、同じ表示が出て困った時の解決法は検索範囲では見当たりませんでした。
e-Taxのソフトに限らず、市販の他のアプリケーションをインストールしようとしたら「マウントできるファイルシステムがありません」と出た事例はあったようでした。
そのサイトにある解決策として、
・再起動してみる
・セキュリティソフトの設定を一旦すべてオフにしてみる
・それでダメならアップルに相談してください
と的なものが載っていました。
物は試しということで再起動してみましたが、何も変わらず。
「対応するシステムがない」と言われてるんだから当たり前といえば当たり前か。
(人間もできないことに対して何もしないで夜寝て、朝起きたらできるようになってた、なんてことないしな・・・などと思いながら)
続いてセキュリティソフトということでウイルス対策ソフトの設定を開いてみましたが、これをオフにしたら解決しそう項目がなかったのと、「別に原因があるのでは?」という疑念もあり、何もいじらず終了。
そんなこんなで片っ端からネットで同様の現象で困っている人がいないか検索です。
中にはmacのターミナルを開いて何かコマンドを入力したり、みたいなものもありましたが、これは完全に管轄外というか難しそう。というか、そんなことしなくても解決するはず、という気持ちがありました。
JAVAとの遭遇
さらに検索を続けていくと(この時点で作業開始してから2時間くらい経過)、とあるサイトに辿り着きました(※その後そのサイトはもう閉鎖されてしまいました)。
そこにはJAVAとJPKI利用者ソフトをダウンロードせよ、との記載が。
他のサイトでも同様のことを言っている方がいる。
確かに、私のmacは2019に購入したものなのでJAVAなどはデフォルトでは入っていないよう。
ということで、英語しか説明がなさそうなので「これダウンロードして大丈夫なのか?」と多少不安に思いながらも、JAVAをダウンロード&インストール。
JAVAとの邂逅に胸をはずませる私。
JPKIの方もインストール。
そして、いざ、再トライ。
意気揚々と「jizenmac.dmg」のファイルを開こうとすると、出ました、忌まわしきあの文言が。
「マウントできるファイルシステムがありません」
絶望しました。
私にとってもはや逆座右の銘はこの言葉、というくらいこの言葉が嫌いになっていました。
「マウントできるファイルシステムがありません」という言葉で、macにマウントを取られる私。
2時間以上検索と試行錯誤を重ね、やっと見つけたと思った解決策。
それが奏功しないなんて。
この挫折は私の今後の人生において、学習性無力感という大きな負の置き土産を残していく可能性さえありました。
「どうしよう・・・iPhoneからもe-Taxはできるみたいだし、もう諦めてiPhoneでやるか・・・そしたらせっかく買ったカードリーダライタも意味なくなるけどな・・・」
地獄から天国へ、そして・・・
そこまで追い詰められていたのですが、ふと
「最後に再起動してみて、それでダメなら諦めよう」と思い至りました。
というわけで再起動して再度トライしてみると、
なんと! 開けました。
感動です。
「なんでこんなことで感動しなければならないんだ」という気持ちもなかったと言えば嘘になりますが、とにかく嬉しかったです。
勢いそのままに、昇り龍のごとく無事インストールまで完了です。
Safariの機能拡張でそのソフトを有効にして、再度e-Taxの画面を開いてみると、次に進めます。感無量です。
しかし、喜んだのも束の間、魔物はこの先にも棲んでいました。
事実は小説よりも奇なり、です。
念願のe-Taxをしようと思ったこの時、時計の針は日曜の24時過ぎを指していました。
なんと、e-Taxのシステムがメンテナンス中だったのです。
よくみてみると週1回月曜の0:00-8:30まではメンテナンスのためできないようでした。
どうもe-Taxの女神は私に厳しいようです。
というわけで、その日はふて寝をして、翌日e-Taxをしましたとさ。めでたしめでたし。
注意点:Safariでファイルをアップロードできない方は再開が難しいかも
最後にもう一つだけ注意点があります。
正確には忘れましたが、2020年の秋頃からだったか、ある時から(私の環境だと)Safariでファイルをアップロードすることができなくなっています。
(ネットで調べた限り同様の現象に悩まされている人はたくさんいそうでした)
メールなどでファイルを添付しようとしても、Finderが開かない(反応がない)のです。
というわけで仕方なく、ファイルをアップロードしたいときは違うブラウザを使っていたのですが、macの場合、e-Taxに対応しているブラウザは(2021年2月時点で)Safariのみです。
Chromeも対応していません。
ですので、途中でdataを保存して、後日再開しようと思っても、そのdataをアップできません。詰みます。
一からやり直しになってしまいます。
ですので、ファイルをアップロードできない環境の方は、e-Taxをやり始めたら最後までやってしまった方がいいかと思います。
それか、OSをBig Surにすれば問題は解決するようなので、アップデートしてしまうのも手だとは思いますが、
アップデートすると別の問題が起きないか懸念がある場合や、まだアップデートしたくない事情がある方もいるとは思いますし。
まとめ
今回は、macでe-Taxを試みるも、「マウントできるファイルシステムがありません」という表示に悪戦苦闘した、一人の男の話をさせていただきました。
(途中必死過ぎてほとんど画面をスクショできていませんが、同様の現象でお困りの方ならおわかりになると思います)
世界中にたった一人でも、同様の現象によりお困りの方の役に立てば嬉しく思います。
それでは、皆様の快適な確定申告ライフを切に祈願いしまして、筆を置くことにいたします。
ー完ー