大学病院を医師がどんどん辞めている件【大学の実情】

大学病院での勤務が辛くて辞める医師
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突然ですが、このご時世、

大学病院の人手不足が深刻です。

今回はそんな話を今なお大学に残る医師・看護師の知り合いから聞いたので、ここは稀代のゴシップボーイである私めとしては、シェアせざるを得ません。

本記事をお読みいただくと、

大学病院って今そんなことになってるんだ

なんだ結構辞めてる人いるんだ

というように参考にしていただけるんじゃないかと思います。

※もちろん、大学や科によっては本記事で記載したような状況じゃない、って所もあるとは思いますが、そこは悪しからず❤︎

目次

大学病院をどんどん医師が辞めている実情

大学病院で感染症診療にあたり、大学を辞めたくなる医師

未曾有の感染症が流行する昨今、大学を去る医師が増えています。

もちろん、医師だけでなく、看護師もどんどん大学を離れているようです。

昨今医師が大学を辞めている理由として、感染症関連の理由としては、大きくは以下の3つがあるようです。

①感染リスクが怖く、感染症診療をしたくない

大学病院で感染リスクを怖がる医師

一番多いのはこれです。

自らを感染リスクに曝しながら診療をしていくのが嫌、という医師・看護師は多いです。

てぃむ

医療従事者だって人間だもの

大学で感染症診療に携わるとなると、自分が感染するリスクだけでなく、同居する家族や接する友人にうつしてしまうリスクもあります。

それにより、行動が制限されているケースは多いです。

医師は、そのあたりのリスクを十分に知っているからこそ、「感染症診療をしたくない」というのは一人の人間としては当然の感情だと思います。

救急部の深刻な医師不足

大学病院で感染症診療に追われ疲れる救急部の医師

自分がかつて勤務していた大学病院で今も働く知り合いに聞いたのですが、今、特に救急部の医師不足が深刻のようです。

てぃむ

感染症診療の最前線にいるわけですから、それは納得です。

現状感染症が流行する前の1/3〜1/4にまで医師が減っているとのこと。

その中で病床数と患者数は増えていて、現場的には「正直これ大丈夫なの?」という状況のようです。あぁ恐ろしい。

病棟の一般床も感染症診療用のベッドに置換されていっている

感染症患者用のベッドになった一般床のベッド

こちらも先日耳にした話なのですが、病棟の一般床(感染症患者さん用のベッドではなかったベッド)も昨今の流行が抑えられない状況を受けて、どんどん感染症診療用のベッドに置換されていっているとのこと。

政府から増床の要請があるようでして…

これまでは、各科の医師が持ち回りで専用の病棟で診療をしていればよかったものが、それだけでは足りず、一般の病棟にまで回ってきたようです。

一般の病棟となれば、個室やスタッフの対応含め十分とはいえない部分もあるでしょうし、やはり怖さはありますね。

②感染症診療に終われ、専門分野の臨床が十分にできない

大学病院で感染症診療に追われ十分な臨床経験を積むことができない医師

感染症が蔓延するこのご時世、医師が大学をどんどんやめている理由の2つ目はこれです。

感染症診療に終われ、自分の専門領域の診療が全然できない、というケースです。

昨今流行している感染症の診療は(基本的には)一定の流れに沿って、決まったことをやるだけです。

診療すればするほど経験やスキルが積み上がっていくと感じやすい自分の専門分野の診療とは対照的です。

手術が激減しちゃったよ

と嘆いている外科の先生も多いですしね。

とある知り合いの女医さんなんかは、

感染症診療ばっかりで、全然自分の専門分野の診療ができていない。専門科のスキルアップのために大学にいるのに、何のために大学にいるのかわからない。

ってなっているそうです。

てぃむ

彼女が大学を辞める日は近そうですね。

③感染症の影響で、研究ができない、進まない

感染症診療に追われ研究を進めることができない大学院生の医師

これも理由としてはあるようです。

感染症診療に追われて、単純に時間や労力を研究に割けない、という場合もありますし、

感染症が流行していることにより、

研究を進めたくても種々の制限により進めづらい、という場合もあります。

これまた知り合いの先生は、研究ができないために大学院を辞めてました。

てぃむ

ズルズル大学に残るくらいなら決断は早いほうがいいと思います。

優秀な人から大学病院を辞めていく

大学病院を辞める優秀な医師

ただでさえ理不尽で無駄の多い大学病院ですが、そこに今回のような感染症診療による種々のストレスが加わった場合、医師がどんどん辞めていくのも無理はありません。

何だったら当然の帰結とも言えます。

てぃむ

傾向としては、大学を辞めても困らない、優秀なドクターから順番にどんどん辞めていっているな、と感じます。

まあ、いくらでも働ける場所があるなら、そっち行きますよね。

ってか、別に優秀とかそうでないとか関係なく、医療職って資格があれば割とどこでも働けるんだから、嫌な職場を去るのは合理的な行動であると思います。

感染症が流行する以前から

そもそも大学にいる必要ある?

って空気は若手の医師を中心にありましたが、そこに感染症の流行が追い討ちをかけた形ですね。

ちなみに、大学を辞めて転職した先の病院でも感染症の対応に追われることになって、

こんなはずじゃなかった…

ってなってた人もいるので、転職の際は事前のリサーチを入念にすることをおすすめします。

自ら進んで感染症診療をしている医師はどれだけいるの問題

大学病院に命令され嫌々感染症診療を行い疲弊している医師

思うに、今感染症診療に携わっているドクターのうち、自らの意思で積極的に感染症診療をしたいと思っているドクターはどれだけいるの、という話です。

私の体感ですが、知り合いのドクターらの話を聞いていても、大半は、

常勤先で対応するように言われたから対応している

というドクターです。

もちろん、中には自ら進んで感染症診療をしているドクターもいるとは思いますが、圧倒的少数でしょう。

これは、このご時世、大学を辞める医師が増えていることが証明しています。

まとめ

大学病院の内部

大学の医師が感染症診療に追われる昨今、医師が大学を辞める背景には、

①感染リスクが怖く、感染症診療をしたくない

②感染症診療に終われ、専門分野の臨床が十分にできない

③感染症の影響で、研究ができない、進まない

といった事情があります。

そして、現在もなお物凄い勢いで医師が大学を辞めていっています

本当は大学に居たくないんだけど、辞めるのもなあ…

と悩んでいるなら、損切りは早い方がいいと思います。

大学を辞める、ってことを現実的な選択肢として考えてみてもいいかもしれません。

てぃむ

人生は貴重です。

若い今の時間は二度と帰ってきません。

ちなみに、忙しかったり日々の診療により精神をすり減らしていたりすると、転職先の病院についてちゃんと調べたりする時間がなかったり、思考力が低下してたりするからご注意ください。

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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てぃむ

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