後期研修医になると、
「医師賠償責任保険(医賠責)に入るべきか?」
という話が出てきます。
結論から言いますと、医師として働く限りは、医師賠償責任保険には加入した方がいいです。
本記事では、
・医賠責とは?
・医賠責には入った方がいいのか?
・医賠責に入るならどの会社がおすすめか?
など、医師賠償責任保険の加入について検討されている方に向けて、医賠責について詳しくご説明していきます。
医師賠償責任保険(医賠責)とは?
医賠責とは、ざっくり言うと、医師として働く上での保険です。
診療をしていて、万が一賠償しなければならない状況になってしまった時に、そのお金を保険で支払ってくれる、というものです。
保険であって、互助の考え方になります。
「みんなでお金を出し合って、万が一に備える」
という感じです。
(いくつかコースが選べますが)年間数万円という保険料をかけておけば、その金額に応じて賠償してくれます。
それは、数千万だったり、億の単位です。
医師賠償責任保険には加入すべきか?
後期研修医や、初期研修が終わりかけの先生は医師賠償責任保険に入るべきなのかよくわからない、という方もいるかもしれませんが、加入はマストです。悩む余地はありません。一択です。
メインの勤務先以外でバイトをする、しないに関わらず、医師として働くなら加入はマストと言えます。
※勤務先でまとめて加入している場合もありますが、そうでなければ加入はマストです。
※生命保険に加入するしないは諸説あるというか、議論のあるところだと思いますが、医賠責に関しては議論の余地もなく、「自分の身を守るために」加入すべきだと思います。
年間数万円の掛け金を惜しむあまり、万が一の場合は数千万〜億の単位でのお金を個人で賠償しなければならない可能性がある、というのは余りにリスキーです。
もちろん、そういった状況にならないのがベストではありますが、どんな医療行為にもリスクはつきものです。
医師として働く限りはリスクから逃れることはできません。
医師賠償責任保険に加入するなら、どの会社がおすすめか?
民間医局がおすすめ
私は民間医局経由で加入しています。
民間医局の母体ははレジナビフェアを運営している会社で、学生の頃から馴染みがあったのと、後期研修医になってバイトの求人も民間医局でちらちら見ていたこともあり、自然な流れで民間医局から申し込みました。
民間医局の会員であれば、「団体」割引が効くので、保険料が20%オフになるので、おすすめです。
個人で加入するのに、団体割引を効かせられるのがナイスです。
勤務先を問わず保証してくれる
メインの勤務先だけでなく、非常勤やバイトで行っているところでの診療も対象となります。
バイトをよくする医師にとっては心強いです。
また、あまり考えたくはないですが、訴訟になってしまった場合の訴訟費用についても補償の対象となるのも安心できるポイントです。
どのタイプに加入すべきか?
いざ加入することになったら、複数のタイプから自分が加入するタイプを選択する必要があります。
A〜Eタイプがあります。
Eに近づくにつれて、保険料と補償してくれる支払い限度額が上がっていきます。
ここは、ご自身の判断で、必要なものを選ぶといいと思います。
私はCタイプ(年間保険料41660円、支払い限度額は1事故につき1億円)に加入しています。
周りのドクターに聞いてみても、CかDタイプに加入している人が多かったです。
医師賠償責任保険の保険料は確定申告において控除の対象になるか?
後期研修医になると、バイトができるようになるので、確定申告をすることになる先生も多いと思いますが、
医賠責の保険料は残念ながら控除の対象にはなりません。
しかし、だからと言って加入を妨げるものではありませんが。
賠償しなければならない可能性のたる大きな単位の額に比べれば、年間数万円の保険料など微々たるものです。
年間数万円で安心を買えるなら、それこそ「入る」の一択です。
まとめ:医師として働くなら医師賠償責任保険の加入はマスト。加入するなら民間医局経由がおすすめ。
本記事では、医師賠償責任保険(医賠責)加入を検討されている先生に向けて、医賠責について解説してきました。
医師として働くなら、医賠責の加入はマストです。
そして、加入するなら、民間医局がおすすめです。
医賠責への加入を検討されている先生の参考になりましたら嬉しく思います。
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