コロナ禍で非常勤のバイトを切られた話

医師のバイトの契約書
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医師の皆様はバイトで外勤に行かれている方も多いと思います。

しかし、コロナ禍の昨今、

医師のバイト切りが相次いでいます。

かくいう私も、コロナの影響で、当時していた非常勤のバイト先の1つを辞めています。

今回はその時の体験談をシェアしたいと思います。

目次

クリニックで非常勤で内科外来をしていた

私が勤務していたのは、とあるクリニックでの内科外来で、週1回、1コマ行っていました。

そこは、マイナー科が専門の院長と、その他の非常勤で内科を回しているようなクリニックでした。

それほど忙しすぎず、アクセスも良く、スタッフの方の雰囲気も良く、結構良い外勤先でした。

迫りくるコロナの波

まず、「外来を休んでほしい」と言われた

2020年2月頃より、日本にもコロナの波が押し寄せると、私の外勤の状況は変わっていきました。

3月は院長より、

(4回の勤務のうち)2回休んでもらえないか。

と言われ、前半は休みになりました。

収入的には減少しますが、先行きも不透明かつ防護も不十分な中、私自身COVID-19疑いの方の診療をしないで済むのであれば、という思いもありました。

外来再開後の変わったところ

3月の後半からは外勤が再開されたのですが、再開前と比べ、患者さんの数は明らかに減っていました。

クリニックとしては、それほど大きいクリニックではないためコロナ疑いの方とそうでない方の動線を分けることもできない状況でした。

そのため、COVID-19疑いの方の診療はしておらず、その他の内科外来のみ受け付ける、という形でした。

また、インフルエンザや溶連菌の検査は、看護師がやってくれていたのですが、

院長より

コロナ感染のリスクがあるから、看護師に検査はさせずに、臨床判断で対応してほしい。

と言われました。

3月の後半はそんなこともありつつ、何とか外来をしていました。

そして、バイト切り

3月の最終日の勤務中、院長がおもむろに近づいてきて、こう言いました。

先生、悪いんだけど、こんな状況だし、お給料も払えないから、一回契約なしにしてもらえない?

もし先生がいいんだったら後半の2時間だけでよければ来てもらうこともできるけど。

私としては、小さなクリニックで、防護も不十分な中で、COVID-19かもしれない人を診療し続けることに怖さも感じていましたから、このクリニックでの非常勤での勤務を辞めることにしました。

医局からの派遣でもなく、自分で探した非常勤バイトだったということもあり、辞める辞めないの判断は自分の意思のみで決めることができました。

こちらが希望すれば2時間という半分の時間であっても、勤務を継続できるオプションを提示してくれたことに対してはありがたかったかな、と思います。

実際には感染リスクと、半分の時間の勤務でも通勤時間は変わらないことなどを考慮して私は希望しませんでしたが。

また、院長は、

今の状況がある程度落ち着くまでに、最低でも半年くらいはかかると思うから、もし落ち着いたらまた声かけるかも。

と言ってくれました。

結局、半年経ってもお声はかかりませんでしたが、(例え建前であっても)そのように言葉をかけてもらえたことはありがたいことだったかな、とも思います。

後日談: 他の内科の先生も辞めていた

僕が内科外来を辞めた段階では、もう一人別の内科の先生がいて、その先生はほぼ毎日勤務をされていたのですが、その先生は辞めておらず、少し時間を短縮して勤務を継続されていました。

しかし、3ヶ月ほどしてそのクリニックのWebサイトを見てみると、その先生の名前はなくなっていました。

医師は院長一人になっていました。

その先生の意思で辞めたのか、辞めてほしいと言われて辞めたのかはわかりませんが、もし後者であれば、クリニックの経営もきっと厳しかったのでしょう。

私が行っていたクリニックの場合、最寄駅から徒歩30秒程度と、抜群の立地であり、おそらく固定費も高かったと思いますので、それほど患者さんの来ない内科外来を非常勤を雇って続けるのは厳しい、というのは至極真っ当な経営判断であると思いますし。

今思えばですが、私の勤務していたクリニックの院長を含め、コロナ禍における開業医の先生の精神的負担、重圧は相当なものだろうと思います。

最後に:コロナ禍でバイト切りにあっても探せば良い案件はある

本記事では、私が非常勤のバイトを辞めることになった体験談をご紹介してきました。

本記事をお読みの先生の中にも、バイト切りに遭った方はいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、医師のバイトは世にまだまだあります。

確かに、案件の種類や数が限られてきたり、競争率が高くなっている部分はあるとは思いますが、時期によって募集の波もありますし、この状況でも規模拡大のために募集を増やしているところもあります

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