医師の中でも大学院への進学を考えている方は一定数いらっしゃると思います。
私も大学院生時代は、とにかく大変でした。
どう大変だったかというと、連日夜中まで実験したこともありましたし、休日も関係なく研究室に行くこともしょっちゅうでした。
今回は、これから大学院への進学を検討されている先生に向けて、私や周りの先輩らの体験談を交えつつ、医師の大学院生活の一端をご紹介していきます。
連日夜中まで実験
毎日ではないですが、実験が最盛期を迎えているときに、連日夜中まで実験したこともありました。
その時僕がやっていたのは実験で扱っていた細胞からRNAを抽出する作業でした。
検体の提出期限が迫っており、候補日が限られている中でしたので、丸一日ゆっくり時間の取れる日はありませんでした。
もちろん、夜中まで実験なんてしたくなかったのですが、種々の事情によって、夜に実験を始めざるを得なかったのです。
ちなみに、夜中まで実験をすることをかっこいいなんて1mmも思っていません。早く帰れるならそれでいい、と思っていました。
その事情とは、
・外勤の日は外勤から帰ってから実験を始めなければならない
・外勤であってもなくても、日中は他の雑用や医局会議などのため、まとまって時間をとることができない
といったものなどがありました。
※大学院の雑用の多さは「医師が大学院に行ったら雑用が多すぎて辛かった話」に書いています。
そのため、諸々の雑用が終わった夜21時頃から自分の実験を始めざるを得なかったのです。
サンプル数が多かったこともあって、細胞からのRNAの抽出と、抽出後にちゃんと抽出できているか、というチェックをし、保存まで行うと、片付けが終わった頃には夜中の4時になっていました。
また、翌日も同様の実験をしなければならなかったのですが、翌日は朝6時までかかりました。
地獄でした。
休日の夜も研究室に行った日々
しんどかったのはこれだけではありません。
休日の夜にも、研究室に行くことは多かったです。
というのも、実験で使っている細胞の継代をしなければならなかったからです。
私の扱っていた細胞は2-3日に1回継代が必要でした。
継代は、培地を交換して、細胞の数をカウントして撒き直す作業です。
2-3日に1回継代が必要だったので、必然的に休日の夜に継代をしなければならないタイミングも発生します。
また、継代をする時間帯も朝なら朝、夜なら夜などできるだけ固定したほうが良いのですが、前述の通り、日中は種々の雑用が入ってきますから、細胞継代の時間を確保することが難しい日もあるため、継代は夜に行っていました。
そのため、休日の夜に細胞の継代のためだけに研究室に行く、ということも日常茶飯事でした。
実験の最盛期などは、複数種の細胞の継代を別々で走らせていたこともありましたので、土日ともに夜に継代をしなければならないこともありました。
単純な継代であれば20-30分で終わりますが、実験前の仕込みもすると、1時間くらいかかることもありました。
彼女の誕生日も、夜に一回研究室に行かなければならないこともありました。
研究室に寝袋を持ってきていた先輩
大変だったのは私だけではありません。
先輩もしかりです。
中には、夜中までかかる実験のために、寝袋を持ってきていた先輩もいました。
実験によっては、反応を開始してから6時間、12時間、18時間、24時間後のデータを取らなければならないものもありますから、そうなると夜中も居ないといけないことになります。
他の先輩についても、その先輩はデータ解析の担当の先生だったのですが、徹夜で解析をしたりしていました。
夜中まで研究をしていたのは、能力が低かったからではない
これまで述べてきた通り、夜中まで実験や研究をしていたと言うと、計画性がなかったり、能力が低いからなんじゃないか、とお思いの方もいるかもしれませんが、そうではありません。
むしろ、夜中まで研究をしていたのは、能力の高い人が多かったです。
大学や医局に所属されていたことのある方はおわかりかもしれませんが、大学では、能力のある人にどんどん仕事が振られる傾向にあります。
それ故、できる人ほどどんどん忙しくなっていきます。
結果、自分の研究に取り掛かれる時間も後ろ倒しになっていき、遅くまで研究せざるを得ない、ということになるのです。
これは私が、というわけではなく、周りの先輩らを見ていて思ったことです。
おわりに
今回は医師の大学院生活の大変さを、私や周りの先輩の話を交えてお伝えしてきました。
私の場合、大学院生活は大変でした。
もちろん、ゆったり研究をやっている人もいるでしょうし、所属する大学によるカラーの違いもあるとは思いますが、ちゃんと結果を出そうとしたら、私や私の先輩のようになってしまう方も少なくはないと思います。
世界でまだ誰も明らかにしていないことを明らかにしていかなければならないのですから、当然と言えば当然かもしれません。
これから大学院に入るか検討されている方は、それが本当に自分のにやりたいことなのか、自問自答されることをおすすめします。
しっかりとした覚悟がないと、ハードな大学院生活を乗り切ることは困難だと思います。
皆様の参考になりましたら嬉しいです。
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