一般内科外来バイトについて体験談を交えて解説【後期研修医向け】

内科外来のバイトをする医師
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「内科外来のバイトをしようかと思ってるけど、どんな感じなんだろう?」

という後期研修医の先生もいらっしゃると思います。

本記事では、一般内科の外来バイトについて、仕事内容や時給、注意点などを体験談を交えつつ、解説していきたいと思います。

目次

一般内科外来のバイトの事前の注意点

白衣や聴診器は用意されていることが多いです。

聴診器にこだわりがある場合は、自分のものを持参すると良いと思います。

初回の勤務の場合は、印鑑も持っていった方が良いです。

一般内科外来のバイトの仕事内容

どういった疾患に対応するのか?

一般内科の外来には多様な症状や訴えの方が来られます。

・風邪診療

・頭痛

・咳嗽

・腹痛、下痢

・むくみ

・花粉症などのアレルギー性疾患

などはもちろん、

・高血圧

・脂質異常症

・高尿酸血症

・貧血

などへの対応も必要です。

また、クリニックによっては、

・予防接種の問診・接種

・健診

の診療を兼ねているところもあります。

※コロナ禍においては、コロナ疑い例に対する診療も必要になるところもあると思いますので、事前によくご確認ください。

「どこまで一般内科で調べるべきか?」という点についてですが、専門的な精査や加療が必要だと思ったら早めに紹介できるのも大事な能力だと思います。

責任感も大事ですが、変なプライドが邪魔することないよう、「患者さんにとって」より良い対応を意識すると思います。

内科外来コラム①
ブリを食べたら…

以前とあるクリニックで内科外来をしていた時のことです。

若い女性が、

「昼食を食べた10分後くらいから、急に眼の充血や顔面の紅潮などが出現した。

その後徐々に落ち着いてはきているけど、どうしようと思ってきました」

という症状で、夕方に来られました。

よくよく問診してみると、

・お昼は居酒屋のランチでブリの照り焼き定食を食べて、その直後から症状が現れたこと

・同じ定食を頼んだ友人も食べた直後から同様の症状が現れたこと

が判明しました。

この情報から、ブリによるヒスタミン中毒と診断したことがありました。

参考:ヒスタミンによる食中毒について-厚生労働省

症状はだいぶ落ち着いてきていましたが、抗ヒスタミン薬を処方しご帰宅となりました。

ヒスタミン中毒なんて学生の頃にちらっとどこかで耳にした記憶があるくらいで、お目にかかることはなかったですが、珍しい経験でした。

内科外来コラム②
やってよかった溶連菌検査

ある時、内科外来をしている時、30代女性の患者さんが咽頭痛を主訴に来院されました。

Centor scoreは1点だったので、 溶連菌の抗原検査は実施しないことも考えたのですが、痛みが強そうだったこともあり、どちらかというと陰性と確認する意味で溶連菌の検査を行うことにしました。

すると、結果は陽性

抗菌薬を処方して帰宅となりました。

このことがあってから、基準に則って診療していくのも大事ではあるけど、常に正しいわけではないんだな、ということを身をもって実感しました。

忙しさは?

一般内科外来のバイトの忙しさは、勤務する病院やクリニックによってまちまちです。

私が行っていた中で最もゆったりだったのは、とある駅前のクリニックでした。

18時以降は仕事を終えた患者さんがそれなりに来られるものの、夕方まではちらほらと来院される程度でした。

4時間の勤務で患者さんが5人以下のこともありました。

他の所だとだいたい半日の1コマで15-20人くらいのところが多い印象です。

外来に慣れてくるとある程度思考のパターンが身に付いてきて、無駄なく診療していけるようになってくるので、時間的・精神的余裕が出てくると思います。

一般内科外来の時給は?

バイトをする上で気になる時給ですが、一般内科外来の場合はだいたい1万円前後の案件が多いです。

時折一般内科でも時給11000円以上のこともありますし、それほど忙しくなさそうなところで時給0.8〜0.9万円のところもあります。

一般内科外来のやりがいは?

一般内科外来はやりがいがあると思います。

多様な症状や訴えの患者さんに対して、ケースバイケースで自分の知識と経験を基に対応していく。

「信頼してもらえてるな」と思える時はやりがいを実感しやすいかと思います。

また、それほど忙しくない所だと、患者さんと時間をとってコミュニケーションを取ることもできるので、関係性もできてきて楽しいなと思えることもあります。

その他、経験を積めば積むほど学びがありますので、面白いと思います。

一般内科外来のバイトはいつからできるか?

一般内科外来のバイトは、やろうと思えば、バイトができるようになる卒後3年目からできるようになります。

ただ、卒後3年目になってすぐにするのではなく、「ある程度経験を積んでから」をおすすめします。

一般内科と言えども、幅広い疾患への対応が必要となります。

想起すべき鑑別疾患の引き出しの多さや、種々の薬の処方経験が必要ですし、

・検査から結果の解釈

・加療の判断

・治療反応性が良くない場合の対応

・専門的な精査・加療の必要性の有無の判断

など、多様な症状・疾患に対して一連の流れを頭に入れておかなくてはなりません。

また、外来で患者さんの意向を汲み取ったり、うまく伝えるといったコミュニケーション能力も求められます。

横のブースからベテランになっても患者さんと喧嘩しているドクターの声が聞こえていくる、ということもありますが…

その他、外来を時間通りに回していく能力も必要となります。

外来は病棟業務と違って時間がないですので、ゆっくり調べている時間などはありません。

時間が取れるとしても、

「だいたい頭に入っていて、ちょっと確認する、くらいの時間がある程度」

のことが多いです。

上述の通り、外来を総合的にうまくマネジメントできるようになっていないと、外来に出るのはかなり苦戦する可能性があります。

もちろん、やりながら学んでいって、どんどんよい外来ができるようになっていくとは思いますが、右も左もわからない状態で外来に飛び出すのは危険です。

何より、患者さんにとって不利益です。

後期研修医であっても、患者さんからしたら一人のプロの医師です。

ですので、外来に出るのに不安が大きいうちはやめておいた方がいいと思います。

知識も身に付いてきて、経験も一通り積んで、「外来もできそう」と思えるようになってきてから勤務されることをおすすめします。

「自分の外来を自分や家族、友だちやその家族が受診したいと思うか?」という観点で考えてみるのもアリだと思います。

外来以外にもバイトはたくさんありますので、それまでは健診バイトなど、他のバイトをしていればいいわけですし、焦る必要はありません。

バイトで行く場合はコメディカルの方との連携も大事

一般内科外来のバイトをしに行く場合、コメディカルの方との連携は重要です。

看護師が付いてくれるところだと看護師、その他事務の方との連携をうまく取れると、外来がスムーズに進みます。

特に、初めて行くような勤務先の場合、事前の挨拶などでちょっとしたことを周りの方に聞きやすい状況を作っておけると、非常にやりやすくなると思います。

まとめ: 一般内科外来は後期研修医にもおすすめ

本記事では一般内科外来の概要について紹介してきました。

内科外来はやりがいもあり、学びの大きい仕事です。

一通りの経験を積まれた先生にとっては、一般内科外来はおすすめです。

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