「失うものは時間くらい」と言い放った医局の指導医|医師と時間の話

指導医
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本記事をお読みのあなたは、どんな日々を送っていますか?

「忙しくて時間がない」と感じている先生が多いのではないでしょうか?

中には、

お金よりもとにかくゆっくりできる時間が欲しい

病院に一回も行かなくてよくて、電話もかかってこない休日を過ごしたい

という先生もたくさんいらっしゃると思います。

かくいう私もかつてはそうでした。

丸一日ゆっくりできるような休みは本当にたまにしかなく、心も体も休まらない日々を送っていた時期がありました。

今回は、そんな時期に起きた、個人的にはかなりインパクトのあった時間にまつわるエピソードをご紹介したいと思います。

目次

指導医との時間に対する価値観の違いが浮き彫りとなったエピソード

状況説明: 論文を投稿することになった

これは、私が大学院で研究をしていた時の話です。

ある時、それまで取り組んでいた基礎研究で一定の成果が出たので、論文化し、海外のジャーナルに投稿することになりました。

rejectが続き、次なる投稿先の候補を探すことになった

インパクトファクターの高い雑誌から順番に投稿していったのですが、なかなかアクセプトされず、A、B、Cと3つのジャーナルからrejectを食らってしまいました。

ここまでは論文投稿の際にはよくある話です。

それに、私の研究にはあるlimitationがあり、そのlimitationを解消するためには追加でデータを取らなければなりませんでした。

そこを解消できなければ、インパクトファクターの高い雑誌への掲載はちょっと難しいかな、という感じでした。

ただ、現実的には追加の実験は困難で、そのlimitationを抱えたまま投稿していくしかありませんでした。

挫けずに、修正できる所は修正しながらも、「はい次行こう!」という感じでした。

Cというジャーナルまでダメだったので、次はどのジャーナルに投稿するか?ということを指導医と相談していて、候補としてはD、Eの2つの雑誌が挙がりました。

DとEでは、Dの方がインパクトファクターが高い雑誌でした。

その分、Dの方が掲載へのハードルは高いと想定されます。

指導医が放った衝撃の一言

私と指導医でDとE、どちらの雑誌に投稿するか相談していた際、指導医が驚きの一言を言い放ちました。

形式を整えたりという作業はあるけど、失うものは時間くらいだから、まずはDに投稿して、ダメならEにしようか

これを聞いて、私は「失うものは時間くらい」という発言に愕然としました。

私と指導医の間で、「まずはDに投稿して、ダメならE」という基本的なスタンスは一致してはいました。

ある程度はダメ元でも、少しでもアクセプトされる確率があるのであれば、Dに投稿してみてもいいかな、と私も思っていました。

バットを振らなければボールには当たりません。

そこは私もわかっていました。

交わらない二人

問題は、時間に対する価値観の決定的な違いです。

当時の私はただでさえ大量の業務や研究に追われ、とにかく時間がなく、時間が何よりも貴重だと考えていました。

その中で、「失うものは時間くらいだから」という発言を受けて、「こんなにも時間に対する価値観が違うのか」と衝撃を受けました。

大学院生の時間などどうでもよく、院生は奴隷のように働いて当たり前とでも考えているのでしょう。

この指導医に限らず、医局には同様の考え方の人間が多くいました。

この指導医は、ごく少額の安さや、代替可能なサービスのために、長時間行列に並んでいる人たちときっと同じ精神構造なのかな、とも思いました。

お金さえ失わなければ、時間はいくら失ってもいいとでも思っているのでしょうか。

医師の時間

時間こそが何よりも貴重


私には、「失うものは時間くらい」という考え方は理解できません。

人生とは時間そのものだからです

極端な例えですが、100億持っていても、明日死ぬのであれば、意味がありません

私はお金持ちではなく、「時間持ち」になりたいのです

お金はあくまで、時間を得るための手段です。

それ自体が目的化することはありません。

本記事をお読みの忙しい医師の皆様の中には、共感してくださる方もいらっしゃるかと思います。

離別〜さよなら、医局〜

この人とは、一生交わることのない世界を生きている

そう思うくらい価値観の違いを実感した私は、結局、後に医局を辞めました

医局を辞めてからは、時間を大事に、生きることができています

最後に: 時間を大切に

いかがでしたか。

本記事をお読みのあなたは、時間を大事に生きることができていますか?

特に、若い時の時間は何物にも替えがたいほど貴重なものです

失った時間は決して返ってきません。

歳をとってから、

「あれ、自分この10年何してたんだろ…」となるのは嫌ですよね。

過去と他人は変えられない」と言いますし、もし現在の環境で時間を大事にできていないとお感じの方は、職場や環境を変えてみることをおすすめいたします

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