今の常勤先を辞めたい…
バイト医にでもなろうかな…
バイト医ってどうなんだろう?
収入的にはコスパ良くて気楽に働けそうだけど将来的にも大丈夫なのかな?
という悩みをお持ちのあなた、
安心してください。
そして、
おめでとうございます。
なぜかって?
それは、あなたがこのページに辿り着いたからです。
はい、ここまでお読みになったあなたの心の内を私が代わりに言語化しましょう。
「こいつ、胡散臭すぎる」
ありがとうございます。
と申しますのも、わたくし、お察しの通り、現在
「人はどこまで胡散臭くあれるのか」ウィーク(※)を絶賛推進中でございまして、冒頭の失言はそのキャンペーンの一環だった、というわけでございます。私だって心が痛みます。失礼しちゃうわ。ぷん。
(※)なお、↑当キャンペーンの開催理由は明らかになっておりません。警察は余罪もあると見て、捜査を進めています。
さて、冗談はさておいて、
本記事では、バイト医(フリーランス医)になること、バイト医になる上でつきまとう不安要素について、
「第一回 チキチキ!! バイト医の不安要素についてプロのバイト医である僕が解説していこうのコーナー!」
を開催しています。(冗談はさておくんじゃなかったのかよ)
西島秀俊さんの彼女がプロ彼女なら、私だってプロのバイト医です。(謎の張り合い)
バイト医に興味があっても、実際にバイト医になるには様々な面で不安があって、決断できずにいる、という状態の方もいらっしゃることと思います。
特に、現在常勤で働いている方にとっては、決断は容易ではないと思います。
そんな方にも、本記事を読んでもらえれば、
・バイト医のメリット、デメリット
・バイト医としてやっていく上での不安とその対処法
をわかっていただけ、
「バイト医になっても大丈夫なのか?」
「自分がバイト医に向いているのか?」
を考える上で参考になるのではないかと思います。
ほな、スピード出すさかい、しっかりついてきてや。(ここで謎の関西の男前感…)
バイト医はどんな生活か?
バイト医は常勤では働かず、非常勤もしくはスポットで生計を立てていきます。
非常勤やスポットの求人サイトを見つつ、自分の仕事のスケジュールを組んでいきます。
働く日数、働く時間、働く場所、給与、どんな仕事内容のところにするか、など全てを自分の心の赴くままにスケジュールを組むことができるのが最大のメリットの一つです。
曜日毎に違う職場、というように定期非常勤を組んでいってもいいですし、週3は同じところで定期非常勤、後はスポットで埋めていく、などもできます。
大学やハイパな病院にいると、外勤やバイトも入れると週6、週7で働いている方(※というよりも、そうせざるを得ないと言った方が正確でしょうが)も多いと思いますが、
バイト医ならば、週2でも、週4でも、月に何回など、自分のペースで働けます。
逆に、ガンガン稼ぎたい人は予定詰めまくる、ということもできますし。
ちなみに、僕は定期非常勤で週3日働いています。
残りの週4日は自分の時間に使ったり、個人事業をしています。
詳しくは以下の記事で解説していますので興味のある方はどうぞ。
定期非常勤とスポットどちらをメインにするのか問題
ちなみに、バイト医が自分で自由に勤務スケジュールを組むとなると、
「定期非常勤とスポット勤務のどちらを入れるのか」というバイト医にとってはSDGs並みに重要な問題がありますが、
個人的には、定期非常勤メインをおすすめします。
というのは、定期非常勤の方が、
毎週行くところが決まっていて、
しかも勝手もわかっているので、
楽だからです。
スポットをたくさん入れてスケジュールを入れていくという方法もやっていたこともあるのですが、
・求人を探す時間
・問い合わせをする時間
・慣れない職場に適応する時間
などの諸々の時間的、精神的コストが毎回かかることを考えると、自分は
「こんなことずっとはやってらんないよ」
ってなりました。
求人を探してる時間も実質の労働時間に含めたら、実質の時給はかなり低いじゃないかよ!ってなって辞めました。
ローカルルールを毎回行った先で覚えて、というのもコスパが悪いです。
もちろん、スポットはスポットでは直前だからこそ給与アップ、など良い条件の求人もありますので、人によっては定期非常勤+時々スポットくらいはありかもしれません。
バイト医になるにあたり、つきまとう不安要素について
ここからは、バイト医になる上で心理的障壁となりうる、いくつかの不安要素について考えてみたいと思います。
不安要素として、大きく
①収入面での不安
②スキル・能力面の不安
③将来への不安
を想定し、それぞれの対処法についても順番に考えていきます。
あんちゃんのバイト医になる上での不安、一つずつ順番に解説していくから、安心してや。(さっきからこいつ誰なんだよ)
①収入面での不安
まずは皆様気になるであろう、収入面です。
バイト医の年収は?いくら稼げるのか?
バイト医の場合、どのくらい稼げるのでしょうか。
医師のバイトとして標準的な時給1万円で勤務する場合で考えてみます。
※「俺はもっと良い時給で働けるぞ!」という方はその辺適宜上乗せしてお考えください。一回落ち着いてください。
終日勤務するとして、
週5日、フルで働くとしたら、
8万/日×245日/年=1960万円≒2000万円(年収)
週4日なら、
8万/日×193日/年=1544万円
週3日なら、
8万/日×141日/年=1128万円
週2日なら、
8万/日×89日/年=712万円
あくまで概算ですが、ざっとこんな感じです。
ここに、
・時給
・祝日も働くのか
・半日だけ働く日を作るか
・当直バイトもするのか、
等々の要素を考慮して加減すれば、大まかな年収を算出できます。
いかがでしょうか。
この記事を読んでおられるような方は、今の常勤の給与と比べて
勤務時間が減って給与が増える
ドクターの方が多いのではないかと思います。
なんだよこの社会的バグ。
週3-4だとワークライフバランスは良いように思います。
賞与や年金、社会保険料に関して
バイト医の場合は賞与(ボーナス)は出ませんが、上記の水準であれば、問題ないと思えるのではないかと思います。
※フェラーリ買ってマイケル冨岡ばりにファビュラスな女性を侍らせたいなら別です。そこのあなた、ご注意ください。
また、当然ですが、上記のお金が全て可処分なわけではなくて、バイト医の場合は、年金や社会保険料を自分で納めることになります。
健康保険料については、医師国保なども検討されるといいかと思います。法人を持っている方は、さらに工夫の余地はあるでしょう。
その他、(ここでは詳しくは触れませんが)払い損と言われる厚生年金を払わなくていいというのも隠れたメリットだと個人的には思っています。マンモスうれぴー。
退職金に関して
あとは、退職金は出ない、というのが常勤との違いかなと思います。
退職金が出ないというところが微妙に感じる方もいるかもしれませんが、
バイト医であれば、それを補って余りある自由とフットワークの軽さを手にすることができます。
自分の人生を自分で決めていく、という主体性を手にできます。
iDeCoや国民年金基金なり、節税しつつ個人で退職金代わりや年金の上乗せ分を用意していくことはできますし。
「今辞めたら退職金が減るから辞められない」なんてのは合理的な選択のようには思えません。
とは言え、自分のこととなると、途端に合理的な選択を取れないのが人間の性なのですが…
そういえば、大学にいた時、
「本当は今すぐにでも辞めたいけどあと2年いたら退職金の額が上がるからそれまでは辞められない」
とか言ってた看護師居たなあ…
嫌な職場のため、
あるいは、
大してやりたくもない仕事なのに退職金のために続けるなんて時代錯誤ですし、
お金の奴隷に成り下がってしまっていると思います。
ここで、時間の価値を考える上で、もう一つお話しをしましょう。
経済や会計の世界で、
「割引現在価値」という考え方がありますが、
現在の1000万円と未来(退職金であれば20-30年後)の1000万円は同じ価値ではありません。
1000万円あれば、それをたとえば年利7%で運用すれば、1年後には1070万円になっているからですね。
20年後に退職金で1000万円もらえるとしても、上記と同様に割引率を7%と仮定したら、
20年後の1000万円の割引現在価値は、
1000万 ÷ 1.0720 = 約258万円
となります。
20年後の1000万円は、(割引率を7%とした場合、)現在でいう258万円の価値に相当するということです。
そんなに大きな額には感じないんじゃないでしょうか。
こう考えると、遠い未来の退職金のために、嫌なことを我慢するのは、違うんじゃないかと僕ちゃん思うわけです。えっへん。(またしてもキャラ崩壊)
退職金のために自らの貴重な時間を売ってしまうのは本末転倒です。
今、若いうちに使えるお金は、年老いてから手にするお金よりも貴重なのです。
結局、自分にはいくら必要なのかを考えるところから
どれだけ働けばどのくらい稼げるか、というのももちろん大事なのですが、それ以前に、いくら必要なのか、を考えることが大事です。
なんとなく、
お金はあればあるほどいいよな
というのは、気持ちはわからないではないですが、
ただの思考停止とも言えます。
週5、週6で働いて、お金はあるけど、疲弊して人生何も謳歌していない、というのは理想と言えるでしょうか。いや、言えまい。(出ました反語)
・自分の生活圏であれば最低限の生活コストはどのくらいかかるのか
・どういった暮らしをしたいのか。それにはいくら必要なのか。
・他のやりたいことにどのくらいかかるのか。
などを考えて、どのくらい必要かを概算でもいいので考えてみるといいと思います。
例えば、田舎に住めば生活コストはグンと下げることができますしね。
僕みたいに稀代のシティボーイで「都市部じゃなきゃ拗ねちゃう!」という方でなければいいかもしれませんよ。
もちろん、遠い未来の社会情勢のことはわかりません。
プランが崩れることもあるでしょう。
枕を濡らす夜だってあるでしょうし、
「I love you.」を「月が綺麗ですね」と訳してみたくなる、そんなおセンチな夜もあるでしょう。
しかし、企業と一緒で、予算計画をたてておけば、社会に変化があればそれに応じてその後の行動も修正していけばいいのです。
あとは、若いうちは人的資本が優位で、
年齢を重ねるにつれて金融資本の割合が優位になってくるとは思いますので、
自分のライフステージにおいて、
どの年代でどのくらい働く生活をしていきたいのか、
ということについては一考の価値があると思います。
「いくら必要か?」がわかれば、それに応じてどのくらい働くかを考えていくことができます。
余力がある方は年間の損益計算書や貸借対照表を作ると自らの資産状況の把握につながるのでおすすめです。
今後医師のバイトの給与水準はどうなる?下がっていかないのか?
ドクターの中には、
今は医師のバイトの給与が良くても、今後は下がっていく可能性は?
そうなると経済的に厳しくなる可能性は?
ということを心配される方もいると思います。
こればっかりは今後どうなるのかはわかりませんが、人口が減少していくことが確実視されている日本において、いずれ医師の供給過剰となり、
医師の給与水準は下がっていくんじゃないか、
と思います。
もちろん、診療科や分野によっての差はあるとは思いますが、特に保険診療に関して言えば、全体としての給与水準は下がっていくんじゃないかと思います。
まあ、自由診療とて同じことで、参入障壁の高くない分野においては、競争によって給与水準は下がる可能性は十分あります。
逆に、給与水準が向上していく、もしくは最低でも現状の水準を維持していける要因が見当たりません。
あと何年すれば、ということはまではわかりませんが、徐々に、ある程度時間をかけつつ、医師の給与水準は下がっていくでしょう。
もし医師の給与水準が下がった時に、下がるのはバイト医の給与だけでなく、常勤医師の給与も下がるでしょうから、それほどナーバスになるべき問題ではないかな、と言うのが個人的な見解です。
常勤でもそのうちあまり稼げなくなるんだったら、今のうちに稼いでおこう!
という意見のドクターもいるかもしれません。
この意見は一見斬新に聞こえるかもしれませんが、医療業界が経済的な部分では沈みゆく船だと仮定するならば、あながち悪くないかもしれません。
楽観的な見方もあるかもしれませんが、ここは最悪のシナリオを想定した上で、その最悪のシナリオ通りになっても生きていけるように戦略を練っていくしかありません。
自分は、医師としての仕事の他に個人事業をすることでリスクヘッジも兼ねています。
②スキル・能力面の不安
続いては、スキル・能力面での不安についてです。
バイト医になる前のスキル・能力面に関して
収入的にはバイト医も問題ないのはわかったけど、医師としてのスキルや能力は身に付かないのでは?
という意見もあると思います。
まず、現時点で他のドクターと差別化できるような、市場価値の高いスキルや能力をお持ちの方はあまり心配することはないと思います。
(もちろん、時代は常に変化していきますし、ゲームのルールがガラッと変わることもあるので確実に安泰とまでは言えませんが)
一方、現時点で、特にそういったスキルのない場合はどうしたらいいでしょうか。
例えば、今後医師としていく上で、自分を助けてくれそうなスキルや能力をもう少しで、無理なく身に付けられそうだと思う場合は、身に付けてしまってからバイト医になると、精神衛生上安定できるとは思います。
では、現時点でこれといったスキルや能力がなく、すぐに身に付きそうでもない場合はどうでしょうか。
(あるいは、特に臨床的に役立つスキルを身に付けるつもりのない場合も含めます。)
この場合は、自分の気持ち次第なんじゃないかと思います。
「頑張って、一定のスキルを身に付けたい」という気持ちがあり、無理なくやればそのスキルが身に付けられそうなのであれば、そこまで頑張るのもアリだと思います。
そうでなくて、頑張れば一定のスキルを身に付けられそうではあるものの、今の生活がしんどい、できれば早く辞めたい、という場合は、どうでしょうか。
そんな場合は、個人的には、今の職場は辞めてしまっていいと思います。
頑張ればそのスキルや能力を身に付けられるとしても、自身の健康や精神面を害してしまっては意味がありません。
職場を変えて、自分のペースで研鑽を積めるところに行ってもいいですし、すぐにバイト医になってもいいと思います。
状況によっては仕事をせずにしっかり休むことも必要でしょう。
ですので、無理をしてまではスキルのために続ける必要はないと思います。
心や体を壊してまで、身に付けなければならない能力などない、とも言えます。
自分自身を何より大切にしてください。
自分が幸せでないと、周りを幸せにすることはできません。
それに、診療能力に上限なんてありません。
数年やったら身に付くような程度の能力が、どれほど市場価値を持つのか、という点でも疑問です。
仮にそのスキルが一時的に市場価値を持ったとしても、その後の研鑽を怠れば、いずれその価値は低下することも見込まれます。
バイト医になった後のスキル・能力面に関して
続いて、バイト医になった後のことを考えてみます。
バイト医になったら、それ以上スキルや能力が身に付かないのではないか?向上は望めないのではないか?
という懸念もお持ちの方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
タモリさんだって言っています。
「んなこたない」
と。
常勤 vs 非常勤/スポットというのはあくまで勤務形態の違いであって、バイト医であっても、診療能力を磨いていくことはできます。
科や地域によって多少の違いはあるとは思いますが、ご心配であれば是非一度求人を見てみられるといいと思います。
一部の特殊なケースを除いて、自分の能力を活かせて、かつ能力を維持したり、さらに高めていけそうな案件が見つかることと思います。
それに、
バイト医をやってみたけどやっぱりどうしても常勤がいいな
と思えばその時点で常勤の転職先を探せばいいですし。
決して一方通行ではありません。
また、別の観点で考えてみると、
「常勤でありさえすればスキルや能力は向上が約束されているのか?」というと、そうでもないですよね。
確かに、専門科や病院の体制によっては常勤の方が経験を積みやすい、などはあるかもしれません。
ただ、常勤であることにあぐらをかいて、自己研鑽に怠れば、能力の向上は当然望めません。
あっという間に
「仕事は大してできないけどなんかずっといるし食堂でのみ輝くおじさん」
の出来上がりです。
そういった意味では、常勤、バイト医の区分なく、自らの姿勢が重要なのではないかと考えられます。
なんか僕、良いこと言ってるかも。(ウザい)
そして、バイト医の方がわかりやすい安定がない分(※常勤が安定しているとも言ってません。常勤が安定というのも幻想だと思っています)、
必死でスキルを磨くことになり、結果的に現場で重宝される実力を持つ、ということもありえると思います。
そもそも、誰でもできる仕事だって尊い
これまで、
何らか他のドクターと差別化できるスキルや、
それをどう活かしていくかということを中心に述べてきましたが、
そもそも論としては、
別に参入障壁の低いような、
医師なら誰でもできる仕事をやったっていいですし、
誰でもできるからと言って、
特殊なスキルを必要とする仕事に比べて、
仕事のレベルが低いなんてことはありません。
社会に必要だからその仕事は存在していて、求人が出されているんです。
それに、誰でもできるような仕事を誰にもできないようなクオリティでやるのだって十分かっこいいじゃないですか。
誰にも真似できないようクオリティ、とまではいかなくても、ミスせずきっちり仕事をしていたり、しっかり患者さんの需要に応えられているのであれば、それだけで十分立派です。
十分誇っていいことだと思います。
何となく、医師の中の風潮として、専門性を突き詰めたり、自分にしかできないことをできるようになるのが善だ、という風潮があると思いますが、それが全てではないと思います。
自分のペースで、しっかり仕事をしていく。
そんな働き方もあっていいと思います。
変に自分しかできないことばかりになると、簡単に休めなくなりますよ。休んでても電話かかってきたり呼ばれたりします。
優秀な経営者は自分がいなくても回るシステムを作り、有事以外は自分がガンガン働かなくてもいいようにしています。それを目指したいですよね。
何かを追い求めるあまりに燃え尽きてしまうのは、非常にもったいないです。
「つまらない常識に囚われず、くだらないプライドを捨てられるか」が自由になれるかどうかのポイントです。
バイト医の何が悪いんだよ、って開き直れた人から自由になれますよ笑
③将来への不安
最後は、将来への不安について考えてみたいと思います。
このままバイト医になって大丈夫なんだろうか?
このままバイト医でいて大丈夫なのか?
という不安は拭えないかもしれません。
常勤とて安定ではない
ただ、これを言っては元も子もないのですが、今の時代に100%の安定などありません。
それは常勤もしかりです。
現在乱立している日本の病院は、今後どうしたって統廃合の流れが加速するものと思います。
そして、医師は大きな病院に集約化されていくでしょう。
定年まで勤務しようと思っていた病院がつぶれた!
なんてことが日常茶飯事となる時代が、そう遠くない未来に訪れても全く不思議ではありません。
目まぐるしい速度で変化していく現代において、「こうしておけば安泰」なんてものはないと思います。
今の50代くらいまでのドクターなら、ギリギリ逃げ切り、と言えなくもないかもしれませんが、それ以下の年代の医師には、安定などないと思います。
諦めるのじゃ、諸君。(急に誰)
時代はどんどん変わっていますし、これからも変わり続けていくでしょう。
さあ、今こそダーウィンの言葉を思い出そうではないか。
「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一、生き残るのは変化できる者である。」(急に誰 season 2)
サラリーマンの世界でも、年功序列、終身雇用はもう成り立たないんだ、という認識がやっと広まってきていますよね。
いくら医師の世界が閉じた世界とは言え、安定などないと言って差し支えないと思います。
保険診療の点数などを厚労省が突然
おっす!おら厚労省!
点数を下げることにすっぞ!
と言えば下がりますし、自由診療は自由診療で競争が激化し、経営難に陥るところもあると思います。
聞くところによると、脱毛なんかも価格競争によって一時期よりも利益が小さくなってきてるみたいですね。
それに、今は市場価値のあるスキルを持っているとしても、少し長い目で見た時には、AIの進歩や新たな技術やデバイスの登場により、必要ないスキルとなってしまう可能性もあります。
「まさか」なんて言葉を発さなくて済むよう、準備していかなければなりませんし、
「安定などない」と認識した上で、変化に対応していくしかありません。
そういった意味では、常勤であろうが、バイト医であろうが、同じなのです。
むしろ、何か大きな変化があった時に、バイト医の方が、フットワークは軽いことが有利に働くことだって考えられます。
このことは、2020年に巻き起こった、コロナウイルスの一件を例にとってもわかると思います。
大学病院はさすがに大丈夫では?
という声もあるかもしれません。
では、仮に大学病院は安定で、潰れることはないとしましょう。
潰れることはないにしても、ルールが変われば医師にとってはこれまで以上に待遇が悪くなることは十分あると思います。
そもそも、大学病院は民間の病院に比べて給与水準はるかに低い上に、雑務やしがらみも極めて多いところです。
さらに、大学は非常に特殊なところですので、経験できることにも偏りが出ることも往々にしてありますし、医局内の”政治”に巻き込まれることもあるでしょう。
そういった意味では、
大学にいること自体がリスク、
とさえ言えます。
元大学病院勤務医の経験がある自分が言うんだから、それなりに説得力あると思いませんか。
私もかつて大学にいましたが、大学病院・医局の半分(いや、それ以上?)はしがらみでできていると言ったほうがいいくらいでした。
それに、大学のポストは限られています。
大学に居たい人全員が居続けられるわけではありません。
大学が大好きな人なら、それはそれでいいと思いますが、そうでないなら、色んなことを我慢してまで、安定を得たいがためだけに居続けるような場所ではないんじゃないかな、とも思います。
まとめると、
今常勤であろうがバイト医であろうが、今大学にいようがどこにいようが、安定なんてものはない
ってことになります。
変化を辞めた者から没落していきます。
変化に対応していく力と、自分にできること
色々言ってきましたが、結局のところ、勤務形態は関係なくなってくると思います。
医療界ではまだ先の話かもしれませんが、ジョブ型雇用という働き方も出てきていますよね。
それよりも、その人の能力や変化に対応していく姿勢の方が、重要性を増していくことになるのではないでしょうか。
それに、患者さんにとっては常勤であろうと非常勤やスポットであろうと、一人の医師であることに変わりはありません。
またしても良いことを言う僕ちゃん。(再びウザい)
医師として、自分にできることを一生懸命やるだけではないでしょうか。
先のことはわからないですし、難しいことは考えずに、もっとシンプルに生きていってもいいのかな、とと思います。重たい荷物は置いてっちゃっていいんじゃないでしょうか。
進むべき道は心が指し示している、はず
自分のやりたいことと、社会が求めていることの重なる部分があれば、それは非常に幸せなことです。
(最近では徐々に薄れてきているとは思いますが、)未だに薄給でも身を粉にして働くのが美徳みたいにされている部分はあると思いますが、もうそんな時代ではありません。
ってことに気付く人も増えてきてますよね。
それに、給与が良いってことは、それだけ社会に価値を生んでるってことだと思いますので、それほどしんどくないけど、給与が良い仕事に対して、負い目を感じる必要など全くありません。
むしろ、誇りに思っていいです。
健診、献血、予防接種、寝当直や自由診療のバイトなどを馬鹿にしている人もいるかもしれませんが、
皆がやりたがらないことをやる、というだけでも大きな価値
ですからね。えっへん。
世間体なんてどうでもいいからよ、あんちゃんの生きたいように生きられるんであれば、それが答えなんじゃないかと、おいら思うんだよなぁ。(たけしさん風)
時代が変われば常識も変わります。
時代を切り開くのは常に辺縁にいて、”異端”扱いされた人です。
そのうち
え、まだ常勤で働いてんの?
変わってるね。
という時代が来るかもしれないですし。
心の赴くままに、行きたい道を行けばいいと思います。
もしもその道が最終的な目的地につながっていなかったとしても、その道にしかない風景を見ることができると思います。
最後に: バイト医になる上での不安なんてたかが知れている
本記事では、長きに亘って、バイト医として生きていく上での不安要素について考えてきました。
漠然と不安に思うようなことも、
よくよく考えてみると、
「それほどかな」
「なんか大丈夫な気がしてきた」
ひいては
「アイキャンフラーーーーイ!!!!!!!!!!!」
という風に思われた方もきっといるかと思います。(いる…?)
バイト医であってもなくても、そもそも安定などないのだから、行きたい道を行けばいいんじゃないかと思います。
死ぬ時に、後悔のないような選択をしてもらえたら幸いです。
医療現場の最前線だけが全てではありません。
あなたなりのペースで、やれることをやれば十分だと思います。
バイト医になる方も、バイト医に少し興味がある、程度の方も、とりあえずどんな求人が市場に出ているかを日頃から把握しておくことは大切です。
求人を比較することで自分の中での優先順位やこだわりが見えてきます。
マメに求人を見ていると、思わぬ好条件の求人を見逃すこともなくなります。
本記事を読んで、
バイト医は自分にはちょっと合わないかな
自分はやっぱ常勤かな
という方も、これを機に他の病院の求人も見ておくと、
今より仕事量めっちゃ減って給料上がるんだけど!
みたいなこともありえますし。
逆に、
今の病院の条件って結構恵まれているんだな!
ってことがわかるかもしれません。
いずれにしても、今のうちから求人を見ておいて損はないわけです。
常勤やバイトの求人を探すなら、↓以下のサイトがおすすめです。
プロのバイト医が8時間しか寝ずに誰よりもクリアな頭で使える求人サイトを調べ倒して、実際に使ってみた上での感想を基に評価しています。とくとご賞味あれ。
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というのも強み。
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サイトの見やすさ、使いやすさも良い。
業界最大級で求人数がとにかく多い。
車でいうトヨタ的存在。
自分が転職した時(&バイト探す時)はまずm3を見てた。
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敢えてデメリットを挙げるとすると、皆このサイト見てるから人気の求人には速攻応募殺到する、くらい。
・
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強みはシンプル。求人数と、エージェントの質(柔軟性と提案力)。
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皆様ここは登録しているかな、と思ってこの位置にしていますが、まだの人は是非。
このサイトにしか出ていない求人もあるので、ここで求人探して損はないです。
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非常勤求人にも対応。
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非常勤、アルバイト探しも盤石の業界最大級。さすが車でいうトヨタ。
自分もバイト探す時はまずはここで探してます。
求人数、豊富さともにトップクラス。
実体験としてエージェントが基本即レスしてくれるのも心地良い。
常勤求人同様、求人数・質もバランス良く、重宝する。自分も良く利用する。
バイトをしたい後期研修医の先生は医賠責をここから申し込むとお得。自分もそうしてます。
正直エムスリーと甲乙つけがたい。
求人数も負けていない。
実は自分も後期研修中のある時までこのサイト知らなかったんですが、初めて見つけた時「もっと早くこのサイトと出会いたかった…」ってなりました。
リクルートなので知名度的にも安心感あり。
自分で使ってみた感想としては、エージェントがマメで定期非常勤とか良い所見つかるまで(希望すれば)気長に付き合ってくれるので好印象。